2015年10月22日木曜日

サードカルチャーキッズ "Third Culture Kids"

その昔はアメリカ軍やミッショナリ―家族で国外を移動し続けるこどもたちを主にさしていました。しかし今はもっと広く親の国、文化以外のところで育つこどもたちを表すようになったようです。

「TCKは親が育った国、文化と異なった場所で成長する」という広義の意味では、この国にいる多くの日本の駐在員の方々のお子さんもTCKといえるのでないでしょうか。

★TCKは人生の早い時期から多文化、多言語環境におかれ、
  自分、又は周りの人の「移動」が日常である世界で育ち、

★多くは国や会社のサポートを受け恵まれた生活を送り、将来は親の国にもどる。

この様に、TCKは普通に日本で生まれ育った親である私たち(もちろん、自らがTCKであった方もいらっしゃると思いますが。。。)とは全く異なる経験をしています。

つまり、私たちは「自分たちの知らない世界でこどもを育てている。」のです。
すごいことですよね。

色々と学んでみたい、と思いませんか? ^^



  The term "Third Culture Kids" originally was used for children of missionary families or US Military families who relocated often for oversea postings. But now, it is more widely used to refer to children who are being raised outside their parents' country or culture. 

--- TCKids are placed in the multicultural, and multilingual environment from their early years and were raised in the world where mobility of themselves or others around them is a normal part of their lives.....

 --- Most of TCKs  live very comfortable lives often supported by government,  or companies, and will repatriate to their parents' country in the future...    

 Therefore, their life experiences are totally different from how their parents grew up .(Of course you maybe an adult TCK who have become parents now, and know exactly what's going on with your child.) 
  
  But in general, most or us are parenting without any knowledge of such experience.     

  I found it a little unsettling, and felt an urge to learn more about what they are going through and how to assist them as a parent. 
 If you agree with me, then I invite you to join us in our discussion.

2015年10月18日日曜日

華やかな Expat ライフの影に。。。

今日の現地メジャー新聞ストレーツタイムズ、日曜版のニューストップに掲載されていた記事から。

エクスパット、豪華な車を乗りまわし、夜はシャンぺ―ンを楽しむ海外からの駐在員。
外人の駐在国として常にトップの位置を占めるシンガポールだが、つい今月あるエクスパット家庭で5才のこどもが亡くなるという痛ましい事件があった。詳細は以前不明だがエクスパットであったベルギー人の父親は前妻との間で子どもの養育権で争っていたという。

一見華やかなに見える生活を送っているように見えるエクスパット生活も悪い事が起きると、外国である故にそれが益々悪くなる。。。そして、鬱、離婚、暴力につながってゆく。

正確な数字は出ていないが、現地の専門家によるとその数は少なくないという。
特にこどもがいる家庭での夫婦不和は自国にいる場合よりも問題が深刻化しがち。

多くの場合、片方はディペンデントビザで来星しているので、離婚も複雑化。
離婚後働いていない側が子どもをつれて自国へ戻りたくても相手の同意を必要とするため難しくなる場合もある。

とざっとこんな内容でした。

海外であるゆえに、相談する場所、相手も限られ、何かと一人で抱えてしまうことが多いのは自国以外で暮らす私たちすべてに共通しています。

始めのハードルは来星直後の適応。そして友達づくり、居場所づくり。
誰にとっても大変な努力と勇気のいることです。
すぐに上手くはいかないかもしれません。

「でも周りの皆は問題なく、楽しそうにしている。。。」
いえ、それはあなたの思いこみかもしれません。
どうぞ、自分にプレッシャーを与えることのないように。
1人で悩むことのないように。



2015年10月11日日曜日

「デジタル世界に育つ」ということ

2015年 10月10日Singapore Children's Society主催のセミナー
(presented by Mr. Han Fook Kwang of The Straits Times)に行ってきました。


それによると。。。

私たちの囲まれるデジタル世界は    
17世紀以来の革命であり、
インターネット、ソシアルメディアは

✩ものすごいスピードで
✩広い範囲に
✩言葉、国、文化を越えて
✩パワフルに
   人と人とをつないでゆく
という素晴らしい力をもっている。

こどもたちは
+ Youtubeを見ながら音楽を聴き、別の画面で宿題をする
   マルチタスクをする能力をもつ。
   (親は画面を読むだけで手一杯!?まさに私のこと!

+ 画面ばかり見て社会性が育たない?と思いきや、とあるリサーチでは
   ソシアルメディアでつながっている人ほど現実の社会性もある、
   ことがわかったそうな。(そーなんだ。)

デジタルの時代はまだまだ未知の部分も多いが、
社会への可能性は無限大。(たのしみですね。)

でも
理解しておきたい:

メディアの本来の目的は商業、つまり物を売って収入を得る、ということ。
⇒ユーザーに興味をもってもらえるよう、買ってもらえるような方向性があるということ。
⇒ユーザーにより、見える画面が違う。(what you get depends on who you are)

大人はわかっていても、こどもは知らないかもしれない。
だから、
こどもたちにもおしえよう。

『画面から得る情報は必ずしも「正しい」とは限らない。』
ことを。

こんな話が続いた後、
デジタル時代の子育てについて
このマスメディアの専門家(3人のこどもをもつ)は
ひとことおっしゃいました。

「こどもとデジタル世界の問題への解決策は、
実はデジタルにはなく、親子の強い関係にある。。」と。
そうそう、そのとおり!よくぞいってくれました。)


いま親は、こどもの
パソコン、ゲーム、ソシアルメディアの使い方、利用時間
について心配をします。
そして、

「パソコンはリビングルームで」
「インターネットは○○時まで。。。」
など様々なルールを作ってみたりします。

こんな約束ををこどもさんと取り付けた経験はありませんか?

そしてその約束は半日、一日で反故。。。
→ 陥るイライラ。。。。

子の心配をする親であれば誰でも一度は経験しているのではないでしょうか。

ここでのカギもやはり
「親子関係」
どこまで我が子とコミュニケート、
話あいができるか。

うちの子はまだ小さいから、
と言っている皆さん、
いえいえ大切なのはまさに今!

親子のベース(基礎)は幼児期からはじまっています。





   








2015年10月5日月曜日

ノウハウ :子どもを理解する (#1)

「どうしてそんなことするの?」 という問いへの答えを見つけましょう!

「○○さんちの子はできるのに、どうしてうちの子は。。。?」 と思ったことはありませんか?
わたしもいつも不思議に思ったり、不安に思ったり、怒りを感じたりしていました。

「こどもは一人ひとり違います。」と言います。頭でわかってはいるものの、それを本当に理解するのは難しい。こどものために一生懸命にやっていればいるほど。。。イライラはつのるもの。

さて、今回はまず、こどもの行動理解のため「行動のサイクル」を考えてみます。


まず、出来事(おもちゃを片づけない)➡
➡あなたの信念(親のいうことは聞くべき!おもちゃは片づけるベキ!)
感情 (頭にくるわ!)
行動 (おもちゃを取り上げる、おしりを叩く)

これで1サイクル。
そして、最後のあなたの行動があらたな出来事となり
➡こどもの感情(お母さんのいじわる!)
➡こどもの考え(ママはぼくが可愛くないんだ!)
➡こどもの感情、考えが行動を生む (もっと散らかしてやろう!大きな声で泣く) 

こどもの泣き声があなたにとっての出来事となり、また次のサイクルへ。。。。

そしていつもと同じいや~な気持ちになり、
「私ってだめな母親??こどものために、と一生懸命やっているのに。」
「どうしたらいいの。。。。?」

と、我が家でもよくあるパターンでした。
全くない、という方もいらっしゃるかもしれませんね、それは素晴らしい!!

「うちでもある!」と感じて下さった方、共感して下さってありがとう。
大丈夫、この悪のサイクルは断ち切れます。

サイクルを意識して、どこかで変化をいれればいいのです。
例えば

1.信念にワンクッションをいれる
  (いまおもちゃを片づけるのは本当にとても大切なのか?疑問を入れてみる)
2.感情が出た時 
  (「ママはいまとても怒っています」「ままは気分が悪いです。」と発声。
3.行動を変える
  (よくものの本に書いてある理想な形は、
  「じゃあ、ままと一緒に片づけましょう。」かもしれません。が、
  なかなかそんなに冷静でいられないのが現実です。
  そんな場合は「たたきなくなるほど頭にきたら、まずその場を去る」 
  も一つの方法ですね。

いかがでしょう。
まずはご自分でサイクルを書いてみましょう。
変化を入れる場所、方法はいろいろとあります。
自由にクリエイティブにお考えになってみてください。

自分の信念や感情に気づいてくると、案外に変化もしやすいものです。

お1人でやるのが大変だったら、是非一度ワークショップへ!


※「行動のサイクル」は小さいお子さんから大きいお子さんまで、(果てはパートナーにまで!?)
  どの年代にも応用できます :)